まず、このサイトの掲載対象は「東京とその周辺で上演された、一般当日券が5000円以下の演劇公演」です。学生劇団の学内公演は原則除外していますが、大学内の常設劇場での公演は学外公演と同様に扱いました。ダンス公演やリーディング公演については基準が曖昧ですが、基本的に前者は除外、後者は掲載しています。
具体的な掲載内容はアーカイブにしてありますので、興味ある方はご覧ください。
「東京の小劇場スケジュール 過去ログ2011年」
2011年1月1日から同12月31日までに初日を迎えた公演は、2738件でした。各日付についてその日が上演期間に含まれる公演の数を合算したのべ公演日数は13353日であり、平均上演日数は4.9日です。ただしこれは非対称な分布のため平均値は中央値より上にずれていることに注意が必要で、5日以下の公演は全体の73%を占めています。
公演ごとの上演日数で最も多いのは5日間で、3日間と4日間がそれに続きます。14日間以上の公演は全体の2%で、小劇場でのロングランはまだ極めて少ないと言えるでしょう。なお、飛び石的な公演はばらしてカウントしている(例えば土日だけの公演を4週間くりかえす場合は2日間の公演を4回とカウントしている)ので、このタイプのものをロングランとみなすならもう少し増えますが、微々たるもので大勢に影響はないと思われます。

月別の集計は、日付ごとの上演数を合算した「月別のべ公演数」と、その月に初日を迎えた公演を数えた「初日月別公演数」の二種類で集計しましたが、どちらも11月前後が多く1月と8月が少ない傾向です。


曜日別では当然土日が多く、最少は火曜でした。なお祝日は考慮していませんので月曜はもう少し多いかと思いましたが、意外にも火曜の次に少ない結果でした。ちなみに2011年は土曜で始まって土曜で終わったので、土曜のみ53日、他は52日ありました。

最後に、初日と楽日の曜日を集計しました。楽日が極端に日曜に集中しているのは予想通りで、全公演の67%が日曜を楽日にしています。初日は金曜が最多で、水曜と木曜がそれに続いています。
よく見ると、初日の曜日のグラフの形が上演日数別公演数と似た形になっていることがわかります。これは、まず日曜を楽日に決めてから公演日数を逆算して初日が決まっているからだと考えられます。

