刀が鉄砲に制されていく時代、ある国が西国の驚異にさらされていた。背中に弁天の彫り物を入れた素浪人が子供たちとチャンバラに興じている頃、西国と一戦交えようとする勢力と和睦を唱える勢力がお城で対立を深めていた。やがて鍛冶屋がある新兵器を開発し、開戦派はそれを頼りに戦を起こそうとするが‥‥
時代劇だが時代考証はまったく無視しており、西国とは西洋人のことのようだが詳細は不明。基本的にはチラシにある通り「荒唐無稽なハチャメチャ・チャンバラコメディー」だ。タイトルの「ラストインディーズ」は映画「ラストサムライ」を意識していると思うが、主役は映画のような由緒正しい武士ではなく、剣の腕はあるが子供相手に遊んでばかりの浪人。それが“インディーズ”ということだろう。
シアターガッツは劇団グッズの販売に力を入れており、開演前に場内で販売することもよくあったのだが、今回は控え目だった。私が足を運んだのが名古屋での最終回だったのであらかた売り切れていたのかもしれないが、なんとなくいつもよりシンプルな印象を受けた。
前作「ウルトラコージ」の時に内心思ったのだが、ちょっと下ネタ多くないだろうか。その前の「メガトンチェリーボム」は観ていないがAV男優が主役ということから、その辺りから何か心境の変化があったのかもしれない。子供に見せられないほど過激ではないし、基本的なストーリーがハートウォーミングであることは代わりないものの、シアターガッツは今後そういう路線で行くの?と疑問を禁じ得ない。
2005/11/20-17:00
劇団シアターガッツ「ラストインディーズ」
愛知県芸術劇場小ホール/前売券2800円
作・演出:品川浩幸
出演:藤元英樹/脇山烈/山崎淑子/寺西栄美/永井裕子/道家希/中川弘樹/川浦君英/佐藤有里/長谷川雅行/TAKERU
2005年11月20日
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