2008年04月26日

子供鉅人「4 1/2(ヨジョーハン)」

パーティーから一夜明け、酔いざましの水道水を片手に、
ソファに、床に、トイレに身を沈める三人の男女らは、
バイトの出勤時間を気にしながら、ぐずぐずととりとめのない話に流されてゆく。
そこへ現れた1人の男。

「えーと、誰?」「マサヒコ君のツレなんですけど‥‥」
「彼、昨日、終電で帰りましたけど」「昨日?」「パーティー、昨日っすよ」
(チラシより)

 大阪谷六・ポコペンという、普通の家としか思えない会場での公演。過去にも民家のような会場はあったが、これは極め付けだろう。客席という概念もなく、役者たちが演じるスペースを取り囲むようにして同じ部屋の中に座って観ているのだ。

 やや遅めに会場に到着したため、玄関と部屋と階段を繋ぐ板張りのスペースに置かれた椅子が私の場所になったため、階段を上り下りする場面はよく見えたが、台所やトイレの方は見えなくなってしまった。

 普通ならこれは「見切れ」と言って舞台設営上のミスに属するが、この場合はそれも作品の一部となっている。普通の家の中で起きている出来事を透明人間になって覗き見しているような状況だからだ。

 いかにもいそうなダメダメな人々がグダグダしている所へ、奇妙なまでにキッチリしていて且つ空気が読めないキャラが闖入する。何か起こりそうで起こらなそうな感覚が心地よかった。

 実験的な作品だが、こういうのがもっとあってもいいなぁ、と思う。

2008/04/26-15:30
子供鉅人「4 1/2(ヨジョーハン)」
大阪谷六・ポコペン/予約制2000円
作・演出:益山貴司
出演:(A)蔭山徹/益山貴司/土器明日香/森田有香、(B)真栄田貴豊/益山寛司/奥野彩夏/小中太


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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