2004年10月30日

劇団離風霊船「お母さんの選択」

 息子はひきこもり、娘はプチ整形。食事の時間もそれぞれ好きなことに没頭し、誰もお母さんの話を聞いていない‥‥。そんな家庭に突然、黒い帽子に黒いレインコートを来た男がやってくる。彼はメリーポピンズを名乗り、お母さんは彼を家に置くという。

 並行して進む羅生門の世界では恋人とともに兄を殺そうとする弟のそばにメリーポピンズがいる。二つの世界はやがて交錯していく。

 ‥‥あらすじがうまく書けません。

 家庭が半壊状態なのは始めから描かれているが、そうなった経緯が見えてこないので表面的な理解しか出来なかった。羅生門らしき場面はまだ分かりやすいが、劇的な結果だけが描かれてその前の説明が不足。その結果、すんなり頭に入ってこない作品になってしまったと思う。

 そう思ってパンフレットを見直したら、作者の伊東由美子によるこんな言葉があった。
 最近、いろいろな芝居を観て、結構どれも面白かったりするのだが、では自分がそう云う芝居をやりたいかと云うと、そうでもなかったりする。どこかで私は、どうしても劇的なモノを求めているんだろうなぁとつくづく思う。

 なるほど確かに劇的だった。しかし劇的な場面は平穏な場面がキッチリ描かれてこそ生きてくるのではないか。ラストシーンは本当に劇的だが、ただ茫然と見守るしかなかったというのが正直な感想だ。

2004/10/30-19:00
劇団離風霊船「お母さんの選択」
THEATER/TOPS/当日券3800円
作・演出:伊東由美子
出演:松戸俊二/山岸諒子/相川倫子/倉林恵美/橋本直樹/江頭一晃/新垣友美/竹下知雄/神谷麻衣子/津谷智子/瀬戸純哉/大矢敦子/中村ノゾム/鈴木紀江


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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