摂食障害などの治療を扱うクリニックを舞台に、かつて入院していた芸能人にまつわる謎を主軸として、医師とケースワーカーと患者、それに患者の家族や友人などの姿を描く。
総じて素晴らしい舞台になっていました。死んだ女優を演じた咲田とばこさんは幽玄な印象をかもしだし、分室長を演じた栗木己義さんは三枚目と二枚目を上手に切替えて楽しませてくれました。女子高生患者役の永見一美さんの実年齢は判りませんがまったく違和感がありません。ネット業者役はダブルキャストで私が観たのは“車椅子の怪優”はしぐちしんさんでしたが、カルロス・ゴーンっぽい顔で楽しませてもらいました。
内容的には圧巻の舞台です。100人も入らない小屋で観られるのがなんとも贅沢だと思うほどでした。扱っている「摂食障害」というテーマは、よく耳にするが実態はあまり知られていないもので、この作品で相当認識を改めさせられました。ネットに関する描写は多少うそくさい印象を受けたのですが、振り返ってみるとそうでもないかもしれません。
2005/10/23-17:00
劇団ジャブジャブサーキット「しずかなごはん ヴァージョン2005」
七ツ寺共同スタジオ/前売券2800円
作・演出:はせひろいち
出演:栗木己義(小山広明)/高木美千代(更紗)/荘加真美/永見一美/小関道代/咲田とばこ/千頭麻衣/岡浩之/中杉真弓/はしぐちしん(江川由紀)
(カッコはダブルキャストで、私が観てない方)
2005年10月23日
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