2005年10月14日

NEVER LOSE X POUND ROCK X SHINTOKA「Begin at the Beginning」

 スポークン・ハード・ワーズという耳慣れないジャンルのSHINTOKA(シントウカ。正確なスペルはOの上にバーが付く)、バンドのPOUND ROCK、そして劇団のNEVER LOSEの三者コラボレーションによるライブパフォーマンス。これに加えてロビーでは様々なジャンルの作品展示が行われた。

 最初に舞台に上がったのはSHINTOKA。その表現スタイルは“アカペラのラップ”に近いと思われる。音楽はないが音の出る道具を使って多少の伴奏をつけた、激しい語調の朗読。内容としては“ビッグを目指す若者の意気込みを込めた青年の主張”とでもいう所か。

 続いてPOUND ROCKの演奏。ボーカル、ギター、ベース、サックス、ドラムで構成され、音楽はノリの良いものにはじまりポップサウンドを経てバラードで締めくくった。演出上の理由かもしれないが、ほぼ全員が座ったまま演奏していることに不思議な印象を受けた。

 最後にNEVER LOSEによる演劇。学生なのかニートなのか不明だが、ダラダラと暮らしている若者たちの話。ひとりのアパートに入り浸っている恋人や友人や家族が、ぬるさと緊迫感の微妙なバランスの上で繰り広げる光景。

 全体をひとつの作品として見るべきか個々の作品を独立して評価すべきか難しい構成だが、観劇後にNEVER LOSE演出の片山氏と話した限りでは、前者を意図しているようだ。ただ実際には各作品の間に切替えの時間があり、観客の気持ちはそこで分断される。全体でも2時間程度でしかなく、途中休憩がなくても許されるレベルなのだから、もう少し連続的に繋いでほしかった。

 作品はどれも若者志向だ。30代サラリーマンの身で観賞すると、ちょっと前の自分の姿と重ねて痛さを感じる。ある種、心地よい痛みだった。作品が痛いのではなく自分の今が痛い。多分、20代の人が観るのとは違った感覚だろう。

 ロビーでの作品展示なども豊富で、企画としては面白い。ただ、トータルで何を表現したいのかが伝わってこないという印象は否定できず、コラボの効果に疑問を感じる。個々の作品が良かっただけに、次回に期待したい。

2005/10/08-19:00
「Begin at the Beginning」
王子小劇場/前売券2500円

SPOKEN HARD WORDS
SHINTOKA

BAND
POUND ROCK
メンバー:vo.Akira/dr.Enta/gu.Yoshii/b.Macky/sax.Shuichi/gu.Ume

ACT
NEVER LOSE
作・演出:片山雄一
出演:長谷川宏樹/戸枝政志/菊池之成/谷本進/山本祥子/櫛田美濃/坂本絢/岡本亮


posted by #10 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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