設定的にはアングラ色が漂いつつ、作品としては普通。設定の毒々しさを脚本も演出も消化し切れていない印象を受けた。
太一がなぜ浩二を犬として扱うかがわからないし、マリの態度も説明不足。ラスト近く、太一はマリに対する非常に強い感情に基づく極端な行動をとるのだが、それまでの生活の中で彼のマリに対する気持ちが表現されていないので、唐突な展開にしか見えなかった。
2005/09/11-18:00
PLASMATIC-POINT「さいはての駄犬」
新生館スタジオ/当日券2500円
作・演出:キモトマユ
シアターデザイン:ヤマノウチモエ
出演:村上勇斗/桐生誠一/西田優花