2005年08月20日

銀色模型「海ノ棺」

 戦争中、ある島の沖に一隻の潜水艦が沈んだ。戦後何度も引き上げが試みられたがいつも失敗だった。そして今また引き上げを計画する人々がいたが、彼らはその潜水艦の乗組員の関係者だった。様々な想いが交錯しながら引き上げが始まる。

 一人の役者が複数の人物を演じることは小劇場ではよくあるが、逆に複数の役者が一人の人物を演じる(ダブルキャストではなく、場面によって変わる)のは珍しい。女の子の役を女の子が演じたり男優が演じたりするのは、うまく使えば面白い効果を生む可能性があると思う。また、四角いスタジオを斜めに使って舞台の奥行きを出すなどの工夫も見られた。

 ただ全体としては未熟な印象を受けた。第14回公演とのことだが、個々の役者がそれだけのキャリアを積んでいるわけではないのだろうか。

2005/08/20-19:00
銀色模型「海ノ棺」
明石スタジオ/当日券2000円
作・演出:木下亜紀
出演:佐々木麻由子/夏希/村口雅俊/草薙祐子/牧野陽一/杉本かずさ/芳賀裕美/関位泰成
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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