2007年11月03日

ピースピット「呪いの姫子ちゃん」

みんな大嫌い。

これは昔々あるところに……からはじまる少し切ない恋のお話。
現実と御伽噺がまだ地続きだった頃、現実と御伽噺のちょうど真ん中に小さな国がありました。
その国は呪いの姫子ちゃんという名のひとりの魔女によってそれはそれは苦しめられていました。姫子ちゃんはなぜか国中の人を憎み、人々に呪いをかけては不幸に陥れていたからです。国中の人が姫子ちゃんのことを嫌っていました。
(中略)
姫子ちゃんはイバラの森の奥深くにあるお城に三匹の悪魔メフィストフェレス・ユルグ・ヨナルデパズトーリたちと共に住んでいました。
国中に呪いをかける姫子ちゃんを退治するために、名だたる英雄や腕に覚えのある者たちが国に集まってきます。
(中略)
そんなある日、姫子ちゃんの住むイバラの城に謎めいた青年が迷い込んできます。それは、この国の跡継ぎで生まれながらにして目の見えぬ、盲目の王子ニコでした。呪いの姫子ちゃんと盲目の王子の出会い。その出会いによって、姫子ちゃんに隠された呪いの秘密が少しずつ明らかにされていくのですが……。

その呪いごと抱きしめてやる。
たとえ君がどれほどに呪われていようとも!
(チラシより)

 「王道娯楽派ピースピット」とチラシに大書してある通り、エンターテイメント精神てんこ盛りな逸品でした。当日券で一番後ろの席だったため役者の細かい表情などはよく見えませんでしたが、随所で大笑いし、客いじりに応え、不覚にもちょっと泣けた。

 世界中から嫌われる女の子という設定には当然裏があるわけですが、それは割とベタな秘密で、意外性というものは特にありません。姫子ちゃんは実はみんなのためにわざと嫌われるように振る舞っているだけで本当は優しい子で、黒幕は別にいて、最初は姫子ちゃんを倒そうとしていた者たちが最後はお互いに理解しあって黒幕と戦う、そんな話。そういう点でも王道でしょう。

 3時間もある作品なのに、長かったという印象はありません。小難しいテーマはなく、とにかく楽しく安心して観ていられる舞台でした。

2007/11/03-15:00
ピースピット「呪いの姫子ちゃん」
HEP HALL/当日券3800円
作・演出:末満健一
出演:三谷恭子/赤星マサノリ/山浦徹/中村真利亜/行澤孝/片岡百萬両/宮川サキ/坂口修一/真心/上原日呂/立花明依/三浦求/末満健一/吉次正太郎/中野裕貴/宮崎真澄/川村理恵/久保智子/松尾葵/上松泰明/糸瀬公二/ハルカ/楠美さえ子


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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