2007年10月27日

シアターシンクタンク万化「多勢に無勢2〜刑事たちの挽歌〜」

治安を守れ! 納期も守れ!

物語の舞台は、あまたのTV特撮を中心に多くのテレビ番組を生み出し続ける東邦映像桜が丘撮影所。
現在、16年続いた長寿刑事ドラマ「刑事達の挽歌」の撮影で大忙しの日々を送っている。
この番組が最終回を迎えるにあたり、「ラスト15分を生放送する」という前代未聞の企画が立ち上がった。
放送終了15分前から生放送に切り替わり、本物のビルを爆破、その中から主役が大脱出をして終わるという筋書き。
成功を、誰もが信じていた。
ある決意を心に秘めていた主役俳優以外は……。
前代未聞の撮影環境、暴走する名俳優、渦巻く人間模様の中、ラスト15分の生放送に向って、時計は動き始めた!!
(チラシより)

 刑事ドラマの役者とスタッフのドラマ。クセの強い役者たちに振り回されるスタッフという構図はお決まりだが、頻繁に登場する劇中劇の切り変わりが巧みだ。時事ネタや様々な作品のパロディをふんだんに盛り込んで観る楽しみを加速している。

 劇中劇として演じられるのは西部警察っぽい作品だが、大門風の主役を演じる役者の素顔は古風な大物俳優というもの。冷静に考えたら彼の元妻や元恋人や弟子や旧友が脇役を固めているのはよく考えたら無理があるが、そこは許されるご都合主義の範囲だろう。

 最初に出てきた劇中劇シーンでは腹を抱えて笑わせてもらった。物語の進行と共にだんだんシリアスな場面が増えて、ラストは粋なセリフで決める。いいね、こういうの好きです。

 前々回公演を観たときも感じたのだが、この劇団は役者が実に楽しそうに芝居をしている。それでいて馴れ合いの雰囲気もなく、一種の余裕を感じさせる。それがまた観ている側の期待感を高めているように思う。きっと裏では多くの苦労をしているのだろうけれど、劇場に足を運ぶことの価値を生み出しているという点で、特筆に値すると感じた。

2007/10/27-19:00
シアターシンクタンク万化「多勢に無勢2〜刑事たちの挽歌〜」
シアトリカル應典院/当日券2500円
脚本:美浜源八
演出:小田益弘
出演:島功一/山下勝則/高橋明文/谷口知輝/河口仁/大沢めぐみ/酒井美樹/有元はるか/長谷川千幸/村井友美/那伽けん/本多信男/藤本友紀/水谷有希/山崎絵里花/坂野多美



posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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