2005年08月06日

マレビトの会「王女A」

 失踪した王女Aと、残された侍女たち。侍女たちは王女の帰りを待ちながら花嫁衣装を縫う。王女Aの母である王女M。戦争に行った男たちと、彼らを待つ女たち。
 前衛的な作品で、あらすじがうまく書けません。

 いわゆる前衛的な芝居でした。起承転結のある物語というより、どこかにあるひとつの世界が全体として描写されているような雰囲気です。チラシの裏には下記のような文が書かれていました。
くる日もくる日も、どうして昼と夜はやって来るのかしら。
やりきれない、受け入れられない朝が、またやって来るのかしら。
あなたは匍匐前進、私は毎夜毎夜の帯状疱疹。
汽車の窓から、叫んでみたかった。
人魚のように、あなたを狂わせてみたかった。
でも、窓枠さえなかったのよ。
貨物列車だったの、私は積み荷になっていて、運んでゆかれて、それっきり。
陸地の、岬の、ともし火またたいて、
あなたの故郷はどこかと問われても、答えられず、
私、昔は王女でしたと言ったのね。
ただただ、相手にして欲しかった。
ここが、私の生まれた場所なのかって、わざと感動してみたりした。
ああ!
こ、これはいったい、誰の思い出なの?

戦争をテーマにしているとの話も聞きましたが、私には捉え切れませんでした。

2005/08/06-15:00
マレビトの会「王女A」
こまばアゴラ劇場/当日券2300円
作・演出:松田正隆
出演:武田暁/田中遊/F・ジャパン/枡谷雄一郎/山口春美/山本麻貴
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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