とあるミッドナイト、(チラシより)
不法投棄の山中に迷い込んでみれば、
そいつの鞄の中には亡霊たちが詰まっている。
海の向こうを伺えば、
そいつは7年に一度目を醒ます。
長生きすぎて恋もしたことがない!
ふと周りを見渡せば、
そいつの母親は山犬だ!
こいつの携帯電話は一度も鳴ったことがない!
あいつはすでに半分死んでいる!
いざなっておくれよ、おばけたち。
幻想とナンセンスをふりまいて、
地球滅亡前夜、フリークたちが大集合!
振り返ってみれば確かに上記のチラシ惹句の通りな内容。ゴミの亡霊を操るホームレスと、七年に一度目を醒まして歴史を繰り返す少年少女?の物語だ。
観てない人にはさっぱりわからないだろうが、わかるように説明するのも野暮だろう。ナンセンスで構わないお祭り騒ぎのワクワク感が伝わってきて、観ている分にも楽しかった。
一人の役者がいくつもの役を演じるのは学生演劇のようだが、5人のうち3人が割と強力な客演で、決して人が足りなくて多役にしたわけではないと思われる。実際、かなり終盤まで同じ人が演じているとは気付かなかった役もあり、役者の演技力が存分に発揮できた舞台だったと思う。
2007/09/30-19:00
化石オートバイ「世界中のおばけたちは連帯する」
in→dependent theatre 2nd/当日券3000円
作・演出:山浦徹
出演:高須浩明/赤星マサノリ/片岡百萬両/希ノボリコ/山浦徹