2005年07月17日

弘前劇場「ケンちゃんの贈りもの」

 79歳の義父と49歳の息子が、ひっそりと暮らす古い家。傘寿を迎えた父のため、写真屋を呼んで記念撮影して、寿司をとってお祝いをする。すると義父は息子に贈り物があるという。それは一人の女性だった‥‥。

 弘前劇場は青森で活動する劇団ですが、高い評価は以前から聞いていました。今回初めての観劇でその実力は確かだと思いましたが、物語は少し物足りないように感じました。

 二人とも心に苦悩を抱えながら相手を思いやってプレゼントを贈り合う。義父の苦悩は比較的わかりやすく、娘が亡くなった後ずっと一人でいる息子が寂しかろうというもので、だから見合い相手を紹介する。これは比較的早い段階で明らかになる。

 それに対し息子の苦悩はラスト近くまで明かされないが、ややわかりくい(実際に起こることが一般的でない)。こういう場合、一般的でない方のエピソードを先に示した方が長い時間かけて飲み込めるのではないだろうか。最後の種明かしのように出てきても、受け止め切れないまま終わってしまう。

 周囲の人物がいずれも元気で奇妙に個性的で見ていて楽しく、それが余計に二人の苦悩を引き立たせている。写真屋の助手とやすらぎ八甲荘の男性職員がツボでした。ちなみに今「はっこうそう」を変換したら「薄幸そう」になりました。

2005/07/17-19:00
弘前劇場「ケンちゃんの贈りもの」
作・演出:畑澤聖悟
出演:福士賢治/宮越昭司/長谷川等/鈴木徳人/斉藤蘭/藤本一喜/萱森由介/森内美由紀


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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