2007年08月18日

劇団10×10×10「きっかけはサザン」

十年前この町で、
あの人の背中を追っかけて
キラキラとした未来を見つめてた
そのキラキラはずっとキラキラのまま
私はちっとも変わっていない。

街灯がうっすら灯る、夜の街。同窓会の帰り道、
久しぶりに帰ってきた町を歩いてたら、
マンションと商社ビルの間、
ほんの小さな隙間に男がたたずんでいた。
私は声をかけた…彼が歌を口ずさんでいたから。

「ねぇ、どうしてサザンなの?」

通り過ぎないで
覗いてみてほんの隙間の、ほんのドラマを
(チラシより)

 偶然出会った男女の、ささやかな言葉の交流。ドラマチックな展開に発展するわけでもなく、ただしみじみと。

 いわゆる「静かな演劇」の流れを汲む作風と言えるだろう。大阪ではあまり見かけない気がするが、やはり町の雰囲気に合わないのかな? この町では過剰なまでに劇的な演出が好まれているように思う。

 役者が3人しか出てこない上に舞台セットもないので、せっかくだから照明と音響もさらに控え目にした方が良かった気がする。ピアノを貴重としたBGMは好感が持てるが、照明はちょっと露骨な感じがした。

2007/08/18-19:00
劇団10×10×10「きっかけはサザン」
シアトリカル應典院/当日券1800円
作・演出:十時直子
出演:未緒/谷啓吾/野村ますみ


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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