2007年08月12日

Afro13 & 劇樂部「Vampire Killer 暗夜殺戮者」

ずっとずっと昔の、未来の話……
once upon a time,long long abo...

大災難の時代。
戦。餓。殺。熱。冷。無…。
<戦争。飢饉。殺戮。異常な環境の激変。そして、虚無の刻…>

人々は、それでも生きねばならなかった。
生き続けること。
それ自体が、彼らに刻印された使命であったかの如く。

生き延びる為…
機械と生身を融合させていった者。
遺伝子の操作により、体機能を適応していった者。

数百、数千年の時の中で、
人は己を、己自身であり続けるために、
自ら切り刻み、変えていった。

人は…
およそ人でなくなっていった。

なかに
不老不死、と呼べる力を身に付けた一群もあった。
ノスフェラトゥ。

彼らには、特異な習性があった。
血をすする。
互いの血をすすることで、行き続けるのだ。

人は、彼らをこう呼んだ。
ヴァンパイア<血を吸う鬼>と…
(チラシより)

 日本の劇団Afro13と、台湾の劇団劇樂部の合同公演。先に台北で6月に公演した後、8月に日本での公演となっている。

 人間と戦い追われるヴァンパイアの兄妹が離れ離れになった後、それぞれが人間と交流することになる。ひとときの幸せの後、兄妹の再会が悲劇を呼び戻す。

 人間を台湾の役者、ヴァンパイアを日本の役者が演じる。それぞれセリフはすべて自国語で喋るので、設定通り本当に言葉が通じない。また翻訳も出ないので観客も(日本の場合)人間役が何を言っているのかほとんど判らない。判る人もいるのだろうけれど、判らない方が本来の演出効果を味わえるだろう。

 言葉の通じない“異民族”同士がわかりあうことができるのかという主題を描いたとのこと。その意図は十分に表現できていたと思う。単純な物語とはいえ、実にビリビリと伝わってくる舞台だった。

2007/08/12-17:00
Afro13 & 劇樂部「Vampire Killer 暗夜殺戮者」
BLACK CHAMBER/当日券3500円
脚本・演出:佐々木智広
出演:吉谷光太郎/新良エツ子/陳依孝/蒋筱茹/高?圻/顧湘萍/饒駿頌
posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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