ダム湖に沈むことが決まった、ある山奥の古い村。その村ある神社には、「月参り」という風習があった。新月の夜に山を登って神社に辿りつくと、自分にとって一番大切なものと、恐ろしいものが現れるという。
史跡を調査に来た研究員の女性と村を案内する青年、その青年の目に映る幽霊とおぼしき娘が物語の中心を為す。しかし、その他の登場人物も含め全員がなんらかの熱い情念を抱いているため、後半は異様に高揚した舞台となってしまい、正直言って疲れた。
話の中には村長や教授などニュートラルな人も出てくるのだが、それは会話の中で触れられるのみで舞台上には登場しない。これはあえてそういう演出にしたのだろうか? 研究員の女性までが過去を背負っているのはやりすぎだろう。
2007/07/28-19:00
劇団アシデマトイ「月参り」
-IST[イスト]零番舘/当日券1800円
脚本:C.B.B
演出:ヤガ
出演:和田伸也/灰猫ミヤ/田中愛/岡咲麻由美/竹内美賀/内田美咲
2007年07月28日
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