2007年07月21日

in→dependent theatre PRODUCE #10「ファイティングブロードキャスト」

出演者が来ない、スタッフが足りない、セットが違う…
生放送成功のために奮闘するケーブルTVの物語。


日本橋4丁目に、地元に愛されているケーブルテレビ局「日本橋ケーブルテレビジョン」がある。しかし経営状態は芳しくない…。
その日突如、大手不動産「木村興産」が現れ、土地買収と立ち退きを要求!もちろんスタッフたちは断固反対。木村興産は、本来放送日ではない看板番組「あぶらかたぶら」を1時間後に通常通り、無事生放送できれば、立ち退きの話を白紙にしても良いと提案。背水の陣のスタッフたちは取引を承諾せざるをえない。しかし、問題は山積み。番組は公開形式、出演者もスタッフも揃っていない。さらに、スタジオには別番組のセットが…。
スタジオは混乱の戦場と化す。揉め事をおこす人、他人を責める人、自分と戦う人。その場しのぎの緊急公開生放送の行く末はいかに…。
(チラシより)

 日本橋の2劇場を結んで繰り広げられるin→dependent theatre PRODUCE #10の、2nd側の公演。広いステージと客席をそのまま放送局のスタジオに見立て、緊急公開放送の顛末を描く。

 企画の目玉である2劇場を結ぶテレビ中継は、こちら側の舞台がまさに生放送番組を描いてることの一端。舞台両側の上部にはモニターが据えられ、放送されている内容が映し出されている。舞台上のテレビカメラが本当にカメラとして機能し、1stからの中継もリアルタイムで登場する。そして客席の観客も公開番組の観客として位置づけられるという実に凝った構成だ。

 もちろん「ポーカーフェイスアパートメント」の感想にも書いたように、こうした技術的な凄さはあくまでも黒子。興味深いのは、技術面の印象はそれが全体を包んでいる2ndより、一時的に中継カメラが割り込んだ1stの方が強かった点だ。恐らく、2ndでの演出は放送を完全に背景として溶け込ますことに成功していたからではないだろうか。

 小劇場とは思えないほどの装備で細部を作り込みながら、古典的とも言えるほど素直にドタバタ騒動から大団円までを描いていた。あらゆる点のバランスを取るのは相当に苦労したのではないだろうか。なんとも贅沢な作品が観られたと思う。

2007/07/21-19:00
in→dependent theatre PRODUCE #10「ファイティングブロードキャスト」
in→dependent theatre 2nd/前売券2800円
脚本:山内直哉
演出:横山拓也
出演:片山誠子/関敬/西田政彦/宮都謹次/ともさかけん/石原正一/佐藤あい/山口いずみ/永津真奈/山本英輝/中西邦子/松田ジョニー/西田和輝/谷屋俊輔/寿寿/宇野伸茂/林裕介/嶌田忠士/千歳晶子/溝端理恵子/田中英輔/松枝巧/田渕法明/濱本直樹/笠江遼子

(濱本直樹氏の濱は正しくは別書体ですが、文字コードの制約で濱としました)


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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