
30光年先の未来の光届くはずの場所にいた、知らない星を見ようとして今を見ようとしないあなたたちへ(チラシより)
知ってる星に居なかった今の私を見ようとしないあなたたちに、思い出せないくらい遠い場所にいて18年間立っていた、私たちの身体たちへ
もうすぐ女子高生でなくなるガールズバンドと、練習場所のスタジオ。彼女たちを取材するライターの男、会話の下手なスタジオスタッフ、別のバンドのいい年したメンバーとその彼女。スタジオには立てこもっている女がいて入れない。外は雪。雪に触れるとゾンビになるという。
時空が歪んで、彼女たちは18歳だったり30歳だったりする。この行き来がとても素敵に感じだ。あの世界に入り込んで時空の隙間に潜ってしまいたくなった。
ジエン社は同時発声が多い戯曲という印象で、今回もある程度そういう部分はあったが、過去の作品に比べるとかなり見やすくなっていた。決して手を抜いた感じではなく、より熟成した結果としてそうなったと思われる。良いと思う。
うまいこと褒められないが、とても好きになれる作品だった。
2015/04/11-19:30
The end of compny ジエン社「30光年先のガールズエンド」
早稲田どらま館/当日清算2500円
脚本・演出:作者本介
出演:伊神忠聡/後東ようこ/清水穂奈美/菅原佳子/浜口寛子/三嶋義信/山本美緒/善積元
音楽:まがりかど
演出助手:吉田麻美/鈴木海斗
制作:elegirl/岡崎龍夫
制作補佐:土肥天/押田美弥子
音響:田中亮大
照明:みなみあかり
舞台監督:櫻井健太郎/吉成生子