
稲妻のように飛び、温泉のように癒やすという(チラシより)
蝶ゲンボウ。
姿は鳥。羽ばたき一つで、吉と凶を操るというが
その正体は謎である。
ここは赤道直下のボルワラン港。
城から財宝を盗んで来た男が降り立った。
近寄る法師、「その荷物を、ここに置いてゆけ!」
「そう怖い顔するな。もわりもわり」
「うっ、体から湯気を出しおった。シャーーーッ!」
突然、法師が歯をむいて飛びあがる。
湯気を出す男は、ばばばっとマンゴーをむき始める。
決闘、湯けむり、熱帯雨林!
今宵、男たちの熱さで星空ものぼせ上がる!
細かいことはともかく、いつものひげ太夫だった。四段タワーも無事完成。物語はだいたい同じ勧善懲悪(でも悪役も根っからの悪じゃないなど)。ちょうど子供の団体が観に来ていて、その反応を眺めるのが楽しかった。
この劇団はいつもエンディングにジャッキーチェンの映画のようなNG場面をやるんだけど、あれはどうなんだろう。シーンごとに暗転で拍手してしまう人が多いので、暗転しない方がいいように思う。面白いんだけど。
015/03/28-19:00
ひげ太夫「蝶ゲンボウ」
テアトルBONBON/当日精算3600円
作・演出:吉村やよひ
出演:吉村やよひ/成田みわ子/林直子/ともい江梨/山畔奈々/もりちえ/釣遥子/豊田可奈子/石川リサ 他
照明:三谷洋平
音響効果:天野高志・五十川由佳
舞台監督:近田佳明
チラシデザイン・写真撮影:渡辺佳代
美術製作:吉本伊織
制作:山田真里亜