
国旗と国歌で泥仕合(チラシより)
右も左も分からない
「ナイゲン」と同じく高校を舞台とした会議劇。“会議劇”というジャンルがあるのかどうか知らないが、無いのだったらこの劇団が新たに拓いたと言えるだろう。卒業式で国旗と国家をどう扱うかを巡って生徒と教師で対立するのだが、どのキャラもいかにもいそうで良く描かれていた。
ラスト近くの展開はちょっと無理に大団円を目指し過ぎていた気がするが、それ以外は実に素敵な話。あいつにもこいつにも、そんなあなたが大好きだよと言ってやりたくなる舞台だった。
国旗国歌法が成立したのは私が社会人になってからのことだが、昭和天皇崩御が高校生の時だった。冬休み明けの学校では集会があり、黙祷をすることになっていたが、私の担任は黙祷するかどうかは自分で決めるようにと言ってくれる人だった。そんなことをふと思い出した。
2015/03/28-14:00
アガリスクエンターテイメント「紅白旗合戦」
サンモールスタジオ/当日清算3000円
脚本・演出:冨坂友
出演:淺越岳人/鹿島ゆきこ/塩原俊之/沈ゆうこ/加藤隆浩/川添美和/菊地奈緒/熊谷有芳/斉藤コータ/津和野諒/野澤太郎/ボス村松/前田友里子
文芸助手:淺越岳人
演出助手:鎌田将一朗/成島克俊
相談役:安藤達朗/辻本直樹
舞台監督:大地洋一
照明:伊藤孝
音響:安藤達朗
音楽:三濱徹也
スチール:石澤知絵子
宣伝美術:蒔田桃菜
WEB製作:西川瑞己
制作:しむじゃっく