2015年01月25日

とくお組「光沢のある赤いスイッチ」

koutakunoaru.jpg

その赤い存在(やつ)には、まだ誰も気づいていない。
渋谷のとある瀟洒なマンションで、たいして若くもないクリエイターたちがルームシェアをしている。

クリエイターといっても具体的に何かを生み出している様子はなく、そこにオシャレな生活以上のものはない。 集まったところで良い化学反応など起こらないし、かといって独りでいると何も前に進んでないような 不安にかられて気が狂ってしまいそうなので、とりあえずリビングの3Dプロジェクターで三国無双をやるというのが彼らの現実。 それでも、いつか自分の表現で世界を変えてやるんだという意気込みだけはまだ残っているようで。

そんな彼らの部屋の片隅には、今まで誰も気に留めなかった一つの赤いスイッチがある。 そいつと、その周囲を観察していくうちに、待てよ、これは世界を一瞬のうちに変えてしまう、 あの有名な、危ない感じのスイッチではないか、そう思えてきたのだった。
(チラシより)

 ウェブデザインとかアプリ開発とかを手がけるクリエイターとかプログラマー達が集まる職場兼住居。世界を変えるなどと大きなテーマを掲げても、やってることはホームページ開発の請負いやLINEスタンプ作成など、地味な仕事だ。

 ちょいちょい現れる先輩たちに気を使わなければならなかったりするのは普通の会社と何も変わらない。会社ができて十年くらいでも、もう「昔話をする先輩」は現れる。そして後輩はとりあえず先輩を持ち上げておかないといけない。むしろその様子が強調されすぎて、一歩間違えると宗教団体のような気持ち悪い集団になりそうな気配すらあった。

 そんなオフィスの柱についている「光沢のある赤いスイッチ」は、どうやら国際政治にすら影響を与えるとんでもないスイッチらしいのですが、はっきりとは語られません。あの先輩は奥の部屋で何をしていたんだろう。訪れた男は何者だったのだろう。もやもやした状態で幕を閉じます。

 それはともかく、IT系の職場ってやっぱりあんな感じなんでしょうか。あるいは作者のイメージだけなのか、ちょっと気になるところでした。

2015/01/25-12:00
とくお組「光沢のある赤いスイッチ」
ギャラリー・ルデコ/当日精算3500円
作:徳尾浩司
演出:篠崎友
出演:篠崎友/堀田尋史/鈴木理学/柴田洋佑/上田航平/豊永英憲/山中雄輔/加藤啓
音響:斎藤裕喜
宣伝美術:飯塚美江
写真:近藤健嗣
映像:高良真秀
制作:関根明日子/安田みさと/前田明子
制作協力:大山なつき/菊池廣平/安藤幸子/佐藤摩耶/佐藤仁美/高山愛子/高山隼佑
製作:ナカシマタカシ


posted by #10 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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