2014年10月25日

iaku「流れんな」

nagarenna.jpg

貝毒の被害は甚大で、タイラギ(平貝)漁で栄えたこの港町も長くはないかもしれない。
当然、うちの小さな食堂「とまりぎ」も先行き不安だ。ネイルサロンにした方がマシだなんて話は、さすがにバカげてると思うんだけど。
重なるときは重なるもんで、先日、父親が重度の肝臓疾患で入院、店は休業状態に。
40歳を間近にして、畳み掛けてくるよう。

店で一人、思う。母親が生きてたら。子どもの頃、汲取式の便所を友人に見られるのが恥ずかしくて、ムリ言って洋式トイレに変えてもらったことがある。それがあんなことになるなんて。妹もずっと私を恨んでる。26年前の出来事が、今も私を滞留させる。この土地に、この店に。ああ、流れんな、私の記憶。
(チラシより)

 にっちもさっちもいかない田舎の話だ。土地に残る者と離れる者、いろんなしがらみがあって、すがりつくものが脆く崩れて、誰を責められるわけでもなく、誰から責められるわけでもなく、それでも、ハッピーになれない、田舎の話だ。

 悪者が誰も出てこないのにみんな不幸になる話はとても切ない。こういう話は関西の劇団の方が上手いように思う。しんみりと泣かされた。

2014/10/25-14:00
iaku「流れんな」
三鷹市芸術センター星のホール/当日清算2200円
作:横山拓也
演出:上田一軒
出演:峯素子/橋爪未萠里/緒方晋/酒井善史/北村守
舞台監督:武吉浩二
舞台美術:柴田隆弘
照明:岡田潤之
音響:三宅住絵
演出助手:北山佳吾
宣伝美術・webデザイン:下元浩人
宣伝写真:堀川高志
制作:笠原希


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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