
推理小説の共同執筆者として仕事仲間である男女は、かつて夫婦で子供もいる。別れてからも一緒に続けている執筆の仕事場となっているマンションには、男の新しい妻もやってくる。その隣の部屋に住む夫婦は夫の浮気が原因でケンカの真っ最中。自分も浮気してやると言って出てきた妻は、小説家の男にデートを申し込む。そこから二組の奇妙な関係が始まる。
コミカルであると同時になんとも言えない気持ち悪さを醸し出す作品だった。すべてが破綻した後のラストシーンが最初に演じられるのが少し映画的。アトリエヘリコプターの狭い空間を狭く感じさせない使い方はうまかった。
タイトルは同名の映画から取っていると思ったが、どうも同じタイトルの映画はリメイクも含めて4つか5つあるので、どれが念頭にあったのかよくわからない。私はどれも未見だが調べてみると西部劇や任侠映画なので、本作とは内容的に重なるものではないと思われる。
2014/07/05-14:30
シンクロ少女「許されざる者」
アトリエヘリコプター/当日清算2800円
脚本・演出:名嘉友美
出演:泉政宏/中田麦平/名嘉友美/菊川朝子/田中のり子