2013年09月14日

悪い芝居「春よ行くな」

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何時でも何処でも何度でも分かりあいたい若者たちが分かりあえず溶けあうしかない異情演劇
(チラシより)

 うまく交友関係が築けない女とその周囲の人びとの関わりを通じて、何かを見せつける作品。主人公の女はバイト先の同僚に、同棲していた恋人が失踪したと言う。それを聞いていた青年が後をついてきて、自分は父親が失踪したと言う。彼女が気になる先輩や仲間たちはさかんに寄ってくるが、上手に受け止められない。

 中島みゆきの「風にならないか」という歌を思い出した。あの女の子の気持ちは多分2割くらいしか分からないが、ああいう人はきっといるだろう。もしかしたら自分のすぐ隣にいるかもしれない。

 結局彼女の同棲相手が実在していたかどうかも藪の中的な終わり方で、決してハッピーエンドではないが、ああいうタイプの人にとっては多分、ハッピーエンドも疲れてしまうのだろう。ほどほどに不幸のままどんよりと暮らすほうが安心という感情は、なんとなく理解できる。

 作品としては全体に暗い、あるいは重い雰囲気で、前作までとはだいぶ演出の傾向が変わった印象。しかし伝わってくるイメージは不思議とあまり変わらない。同じイメージを別の画材で描いたような感じがした。作・演出が同じ人だから意図せず自然とそうなってしまったのか、それともわざとそうしたのかは分からないが。

2013/09/14-18:30
悪い芝居「春よ行くな」
駅前劇場/当日精算3000円
作・演出:山崎彬
音楽:岡田太郎
出演:呉城久美/大川原瑞穂/池川貴清/大塚宣幸/山崎彬/宮下絵馬/森井めぐみ/北岸淳生/植田順平
舞台監督:大鹿展明/涌本法明
舞台美術:丸山ともき
照明:加藤直子
照明操作:岩元さやか
音響:児島塁
音響操作:近松祐貴
衣装:植田昇明
アートワーク:山口真由子
宣伝美術・写真:松本久木
WEB:植田順平
演出補:進野大輔
演出助手:高橋紘介/川上唯
制作:永尾有樹子/有田小乃美/畑中華香
制作協力:会沢ナオト


posted by #10 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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