芸術大学への進学を志す受験生たちが暮らす寮。勉強そっちのけで映画を撮るイトウは四浪。彼に付き合わされるフナヤマやタナベたちは、馴れ合ったり喧嘩したりの日々を送っていた。管理人タイラの妻は失踪中。その妹のキミエが訪れ、さらに彼女を追いかけてきたコウガという奇妙な女が現れる。
時代設定がよくわからないが、イメージは昭和三十年代くらいか? 壁一面に描かれた絵がおどろおどろしく雰囲気をつくる中で繰り広げられる、毒々しくて痛々しい青春群像劇。
舞台背景や人物設定はそれぞれ明確になっているが、物語として起承転結があるわけではないと感じた。全体を通じて何かを訴えるというより、各場面でかもしだす空気そのものが作品の中心だろう。個人的に嫌いではないが。
異常者のオーラが滲み出るコウガ役の千葉おもしゃの怪演が良かった。ひょろながい手足がこの役にぴったり。
2005/05/08-18:00
クロム舎「暗い日曜日」
明石スタジオ/当日券2500円
作・演出:西山聡
出演:武藤心平/清水徹也/松下千暁/折原敬一/藤原千代/千葉おもちゃ/成瀬功
2005年05月08日
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ご挨拶遅れまして。申し訳ありません。
『舞台背景や人物設定はそれぞれ明確になっているが、物語として起承転結があるわけではないと感じた。全体を通じて何かを訴えるというより、各場面でかもしだす空気そのものが作品の中心だろう。個人的に嫌いではないが。』
ちょっとわかりやすい明確な方法論で次回公演は、レベルアップしております。
ぜひ次回公演のご来場もお待ちしております。
メールにても、ご連絡させていただきました。