2013年07月20日

弘前劇場「最後の授業」

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 青森の高校の職員室。広い学校のようで、職員室がふたつあり、その小さい方が舞台。若い国語の先生が隣の大学の准教授になるため高校を去ることになる。その後任にやってきたのは、かつてその高校の創立にも携わった名物教師の親戚で、その人もまた結構な変わり者。野球部の朝練、登校拒否生徒の問題、教育実習生、などなど、学校を取り巻く様々な出来事がゆっくりと流れていく。

 弘前劇場は安心して観られる劇団だ。今回もまた安定感と透明感のある素敵な話。いや、語られる内容は素敵なことばかりではない。教育はきれいごとじゃないし、震災の影響も避けて通れない。それでも、観後感はすっきりしたものだった。

 この前に観た「素麺」に比べるとメッセージ性は薄れていた。というか、あえて震災絡みのメッセージは含めなくても良かったのではないか。ラストに映像をつかった演出がかなり長く続いたが、蛇足だったと思う。

2013/07/20-14:00
弘前劇場「最後の授業」
シアターグリーンBOX in BOX THEATER/当日清算3500円
作・演出:長谷川孝治
出演:永井浩仁/高橋淳/田邉克彦/林久志/藤島和弘/小笠原真理子/寺澤京香/佐藤真喜子
舞台監督:平塚麻似子
照明:中村昭一郎
音響:国柄絵里子
舞台美術:高橋淳
宣伝美術:山口潤


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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