2013年07月13日

オーストラ・マコンドー「岸田國士原作コレクション2」

 岸田國士の描く昭和初期の話を現代に置き換えて上演しているが、背景となる社会や文化は原作のままなので、どちらともつかない不思議な世界が出現している。回によって演目が異なり、私が観たのは「取引にあらず」「ここに弟あり」の2本。それ以外には「かんしゃく玉」「クロニック・モノロゲ」「空の赤きを見て」「頼母しき求縁」「モノロオグ」が上演されていた。

 はっきりした舞台と客先の区別はなく、白を基調としたやや広い室内に無造作に配置された様々な椅子から、観客は自由に選んで座る。中央に置かれた大きなテーブルと、ロフトのような2階が演技スペースとなる。時には役者が観客に紛れ込むように動いたりすることもあり、客席と舞台が自然に溶け込む構造がまた独特の空気を作り出していた。

 中央の大きなテーブルは客席としても使えるようになっていて、そこに座ったお客さんもいたが、そのテーブルの向かい側に役者が座って会話を始めるのだからあの席はやや気まずかったのではなかろうか。

 役者の中では、いかつい体格で気弱なピアニストをもっともらしく演じていた後藤剛範がうまかったと思う。他の役者も雰囲気に合った穏やかな立ち居振る舞いで、いい感じだった。

2013/07/13-18:30
オーストラ・マコンドー「岸田國士原作コレクション2」
black A/当日清算2500円
脚本:岸田國士
演出:倉本朋幸
出演:遠藤留奈/後藤剛範/小林涼太/島岡亮丞/白井珠希/土屋咲登子/でく田ともみ/照井健仁/NIWA/蓮根わたる/平木勇輔/前川伶早/松木大輔/水澤美帆/宮崎雄真/安川まり/兼田利明/河合龍之介


posted by #10 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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