
君の口ぐせ、君のしぐさ、君の声、君の表情…(チラシより)
何気なく見ていたそんな君のすべてが、
今になってかけがえのないものだったと気付くよ。
こうして遠く離れた今も、
君は僕の名をつぶやくことがあるのだろうか。
たとえそれが偶然でも…いいんだ。
うまく行かなくても、涙は何もうまないから、
雨が止んだら、虹が出るのをまとう。
もう聞きたくない。…でも、もっと言って。あと30回言って。
シベリア少女鉄道を観劇するのは3回目。過去の感想文を見返すと前の2回はあまり満足できなかったようだが、今回はかなり面白かった。
この劇団の作品はどれもネタバレ禁止ですが、今回は10年ぶりの再演ということで初演じゃないので自分のメモ代わりに書いておくと、モチーフは競馬。テレビの前で声援を送ったって聞こえるわけもないし関係ないでしょという女の子に対し、そんなことはないんだ、どこかで誰かが自分の名前を呼んでいるということが力になるんだと話す男。これが導入の伏線になって後半に繋がっていく。
他愛のないネタなんだけど、意外と盛り上がった。もはや芝居ではなくエンターテイメントとして独自のジャンルを築いたと言っても過言ではないだろう。次回作も楽しみだ。
2013/07/08-13:00
シベリア少女鉄道「シベリア少女鉄道「遙か遠く同じ空の下で君に贈る声援2013」
王子小劇場/当日券3800円
作・演出:土屋亮一
出演:篠塚茜/加藤雅人/佐々木幸子/川田智美/前野俊雄/土屋亮一
舞台監督:谷澤拓巳
映像:冨田中理
照明:伊藤孝
音響:井川佳代
美術:泉真
宣伝美術:土屋亮一
イラスト:ふみふみこ
制作:保坂綾子
制作協力:木下京子