2013年05月18日

酒とつまみ「もうひとり」

mouhitori.jpg

都内の閑静な住宅街にある平屋に、二人の女が暮らしている。
家主の桐江と、この家に五年前から居候している浜子。

二人は家族でも親戚でもない他人同士。
浜子は職に就いておらず、桐江に生活の面倒を見てもらっている。

家事もすべて桐江がするので、浜子は一日中何もしないで暮らしている。
にもかかわらず、桐江は浜子を尊敬し、一日でも長くいてもらおうと願っている。

二人のこうした共同生活に、周囲は不快感を隠せない。
隣人は、浜子が桐江を洗脳しているに違いないと主張。
桐江の交際相手は、浜子のおかげで結婚に踏み切れない。

そんな苛立ちをよそに当の二人は……、

桐江「浜子さん。あなたには素晴らしい才能があるわ。私はあなたの才能を世間に知らしめたいの」
浜子「有難う。そう言ってもらえて嬉しいわ」

やがて二人の周囲で、「浜子排斥」の機運が高まる。
次々と現れる刺客を迎え討つ桐江。
岩のように動かない浜子。

果たして、この、理解し難い絆で結ばれた二人の行方は――
(チラシより)

 個性的な女優二人による二人芝居。小劇場の女優と言えば学生かせいぜい20代の若い子が多いが、彼女らくらいの歳(と言っても何歳かわかりませんが20代ってことはないだろう)の、巧みな芸としての芝居は観ていて快感だ。

 家族でもない女性同士が二人暮らししているという状況設定がすでに奇妙なのだが、そういう人もいるかなと思わせる説得力に説得されかかったあたりでいやいやちょっと待てやっぱりおかしいだろとツッコミを待ち構えるような余裕。

 何を言ってるのかわかりませんが要するに面白かったのだ。戯曲も良くできている。伏線の貼り方が自然で適度。まあテクニックなんでしょうけど。劇中、二人以外の人物が三人登場するが、それらは二人の反応で表現される。カーテンコールでその三人も紹介するという余興も心地よかった。

2013/05/18-19:30
酒とつまみ「もうひとり」
OFF・OFFシアター/当日精算3900円
作・演出:倉持裕
出演:村岡希美/池谷のぶえ
舞台監督:浦本佳亮
舞台美術:原田愛
照明:シバタユキエ
音響:高塩顕
宣伝美術:雨堤千砂子
宣伝写真:引地信彦
宣伝ヘアメイク:大宝みゆき


posted by #10 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック