
僕たちは、気づいたら絶滅種になっていたらしい。(チラシより)
あ、こけた。すりむいた。血が出た。
おい、天然記念物の貴重な血だぜ。丁寧に押えてふき取れや。
って、ハンカチ差し出して心配してくれてたあの人もいなくなっちゃった。
あれれ。みんなどこいったの。マジで絶滅しちゃった感じ?
今日も空がオレンジ色に変わる。
あぁ、僕のことを保護してよ、偉い人。
そうしていつの間にか一人になった。
暗くなっていく平野を眺めながら、ここの孤独はまじできつい。
樹の上にのぼって明日も生きてますようにって願うのは、受験生には酷なんだ。
ため息ついて途方に暮れて、英語のグラマーの本開いたら、こんな言葉が目についた。
Are you happy?
ハッピーじゃねぇ。
世田谷シルクは15 minutes madeに参加しているのを観て以来。その時も感じたが、物語よりスタイルがメインな作風を目指しているのだろうか。方向性がいまいち把握できない。
宇宙から異星人がやってきて、一部の人が避難するためにエレベーターがロケットになってドカーンと飛んで、どこか未開の地に降り立つ。お世辞にも立派とか優秀とかではない人々が織りなす、カオスなサバイバルがメイン。あっけなく死んじゃったりする。
イメージ的にはサバンナというよりジャングルですが、どっちでも大差ないか。荒唐無稽でナンセンスな話だ。その場その場でなんとなくいい感じの仕上がりになっているところもたくさんあったが、全体を通じてみると結局何だったの?という印象。なにかつかみそこねたのかもしれない。
2013/04/13-18:30
世田谷シルク「ブラック・サバンナ」
アトリエ春風舎/当日清算2800円
脚本・演出:堀川炎
出演:岩田裕耳/高田淳/三嶋義信/荒木秀智/細谷貴宏/木下祐子/大日向裕実/北村美岬/竹浪歩/外村道子/湯口光穂/若林えり/堀川炎
舞台監督:土居歩
音響:佐久間修一
照明:阿部将之
演出助手:海野広雄/彼ノ矢恵美
インスタレーション:ほのお
制作統括:池田智哉
当日制作:下山マリナ
宣伝制作:小田なつみ
宣伝美術:橋本純司
当日手伝い:三田早紀子/昜田隆昌
写真撮影:大倉英揮
映像:西池袋映像
other member:守美樹
協力:坂本遼/イッツ・フォーリーズ/電動夏子安置システム/ばけもの/DULL-COLORED POP/X-QUEST/エアーズロック/プロダクション・タンク
芸術監督:谷賢一
制作協力:木元太郎
主催:世田谷シルク
企画制作:世田谷シルク/アトリエ春風舎