2013年04月06日

ブルドッキングヘッドロック「少し静かに」

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 女性ばかりでバンドを組んでいる仲間たちは、メンバーの脱退で揉めている。映像製作を仕事としている男は、仕事場にしているマンションで盗聴をしている。ふたつの部屋を舞台に展開される、「少し静かに」と言いたくもなるにぎやかなお話。

 ちょっと悪いところはあるけれど根っからの悪人ではない人達の話だ。仕事や趣味や人間関係が、全然うまくいってないわけではないが、色々と不満を抱えている。ギスギスすることもある。軽い犯罪に手を染めてしまってる人もいる。でも、ひどく人を傷つけたりするわけじゃない。

 劇的な展開もあることはあるが、物理的な出来事より、渦中にいる人物の心の動揺や鬱屈がものすごく伝わってきて、みんな愛おしくなってくる。ところが終盤では、そんな甘い同情を吹き飛ばすように激しいダンスを見せつける。いやはや、参りました。

 改めて出演者リストを数えてみたら19人も出ていたので驚いた。二つの物語が並行して描かれていることを考えたら妥当な数だが、人の出入りのバランスが上手くコントロールされていたのだと思う。隅々までとてもいい作品だった。

 ところで舞台上に作られた二つの部屋は横ではなく縦に配置されていた。スズナリの舞台は高さがあるためこういう使い方をするのは珍しいわけではないが、実際に組むのは大変だろうと思う。

2013/04/06-19:00
ブルドッキングヘッドロック「少し静かに」
ザ・スズナリ/当日清算3800円
作・監修:喜安浩平
演出・音楽:西山宏幸
出演:山口かほり/福原充則/喜安浩平/永井幸子/津留崎夏子/小島聰/はしいくみ/深澤千有紀/藤原よしこ/寺井義貴/猪爪尚紀/岡山誠/篠原トオル/宮下雄也/帯金ゆかり/根本宗子/星原むつみ/嶋村太一/西山宏幸
舞台美術:長田佳代子
照明:斎藤真一郎
音響:水越佳一/佐藤こうじ
舞台監督:田中翼
演出助手:陶山浩乃
宣伝美術:オカイジン
宣伝写真:高倉大輔
映像:篠原トオル/猪爪尚紀
衣装:山口かほり
記録映像:寺内康太郎
スチール:nana
WEB:久野ひろみ/寺井義貴
制作:林拓郎


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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