2013年03月16日

燐光群「カウラの班長会議」

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1944年、8月5日。
第二次世界大戦中のオーストラリア。
ニューサウスウェールズ州・カウラの連合軍捕虜収容所。
捕虜になった日本兵545名による、史上最大の脱走計画。
日本兵たちは、選挙によって選ばれた代表による「班長会議」で、
計画を実行するか否かの多数決投票を行った。
戦時下、極限の選択を迫られる兵士たちの真実に、現代を生きる女性たちが迫る。
(チラシより)

 捕虜収容所の日本兵たちは戦っていた時よりずっと快適な生活を送っていたが、「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓を教え込まれた彼らは常に負い目を感じていた。その心理はやがて「死ぬための大脱走」につながる。そんな男たちの姿を映画に撮ろうとしていた現代の女性たちは、半世紀以上前の異国の地に思いを馳せ、思いとどまるように念じる。

 過去の男たちと現代の女性たちが同じ空間に重なり合う構造で、出演者は総勢40名弱という大所帯。男性陣と女性陣が同時に出てくる場面では舞台が役者で埋め尽くされていたが、さすがにスムーズな動きでスルスルとまとまっていた。

 恥ずかしながら物語に取り上げられた出来事はまったく知らなかったが、描かれているような背景があるならそれも仕方ないだろう。同じような話はひょっとしたらカウラ以外にもたくさんあるのかもしれない。

 ラスト間際、男は“君たちが止めなきゃいけないものは他にある”という言葉を残して死への脱走に赴く。止めなきゃいけないものはなんだろうか。色々思いつくけれど、やはりなかなか止められるものではない。

2013/03/16-14:00
燐光群「カウラの班長会議」
ザ・スズナリ/当日券4000円
出演:鴨川てんし/川中健次郎/猪熊恒和/大西孝洋/水津聡/杉山英之/鈴木陽介/武山尚史/小林尭志/東谷英人/今井淑未/小寺悠介/櫻井麻樹/城田将志/鈴木穣 /永戸武士/松田光宏/三宅克幸/山村秀勝/円城寺あや/中山マリ/松岡洋子/樋尾麻衣子/横山展子/田中結佳/福田陽子/永井里左子/石川久美子/大内慶子/勝田智子/佐次えりな/清水さと/長谷川千紗/布施千賀子/真鍋碧/水野伽奈子/渡邊真衣/John Oglevee/Benjamin Beardsley
照明:竹林功
音響:島猛
美術:島次郎
衣裳:宮本宣子
振付:矢内原美邦
舞台監督:高橋淳一
演出助手:城田美樹
文芸助手:久保志乃ぶ
イラスト:三田晴代
宣伝意匠:高崎勝也
協力:浅井企画
制作:古元道広/近藤順子
Company Staff:桐畑理佳/西川大輔/宗像祥子/清水弥生/宮島千栄/根兵さやか/橋本浩明/内海常葉/秋葉ヨリエ


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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