
ターくんは、犬殺しのゲスやろう。(サイトより)
でも、人間も、犬も、樹も、車も、うんこも、
なーんでも人間に見えちゃうビョーキだから仕方ない!
ある日、ターくんは間違えて
うっかり人間を殺してしまう…☆
そんなターくんの元へ忍び寄る正義の使者!
その名も「虐殺乙男(ぎゃくさつおとめん)チクロちゃん」!
今日も悪の支配者たちと戦うため、
釘バットを、ヌンチャクを、ナックルを、乾電池を拳に握り締める!
守れ!弱者の平穏!作れ!平等な社会!
そのために、今日も無益な血を流すのDA!
「「犬殺し、ダメゼッタイ!」」
オレンヂスタの舞台を観るのは初めて。サイトやキャッチコピーから想像していた雰囲気でだいたい合っていて、殺伐とした世界をファンシーに彩ってスタイリッシュに描くとか、そんな感じ。やや状況設定を把握するのに手間取りましたが、床に投影された文字を上から俯瞰するという珍しい構造はうまく効果を発揮していたと思います。
ただ、いわゆる中二病的?というのか、あまりにも人が軽々しく死にすぎるなあという印象がありました。別に命の尊さがどうという話ではなく、重要人物の死も重みを失ってしまうということ。その感覚は恐らくこの劇団の特色なんだろうけれど、もう少し深みを持たせる方がいいんじゃないかと。
6年ぶりの名古屋観劇でした。好きな劇場のひとつである千種文化小劇場は、中も外もほぼ変わっていなくて安心しました。6年前に観たのもこの劇場で、その時も出演していた浦麗は今回初めて悪役だったとのこと。似合ってました。
2013/03/15-19:00
オレンヂスタ「犬殺しターくんと非実在チーちゃん」
千種文化小劇場/前売券2500円
作・演出:ニノキノコスター
今津知也/浦麗/佐藤裕二/山下雄資/久木満里加/伊藤文乃/真臼ねづみ/林優/岸★正龍/上田勇介/堀江善弘/スズキカズマ/山形龍平/雷門福三/南立敬/喜連川不良
プロデューサー:佐和ぐりこ
演出助手:マダム/高山睦月
舞台監督:柴田頼克
舞台監督補佐:谷本英一/山田電機
舞台美術:岡田保
照明:桔梗宮洋天
音響:谷井貞仁
作曲:真都山みどり
映像:ウチキカク/坪井秀成
衣装:えんどうゆい/木下義朗/はちわれあや
小道具:加藤千佳/山田薫/ひさのり
振付:上林小夏
アクション指導:スズキカズマ
制作:久木満里加/山内崇裕/城早乙合/やがしろのりこ
制作協力:菅井一輝
宣伝美術:オレンヂスタ美術部