
『城はそびえ立つ。彼の絶望をなくし、彼女の未来を閉じるために。』(チラシより)
王子さまはお城をつくりました。
あえぎくるしむ少年や、なげきかなしむ少女たち
みんなみんなそのお城に招いてあげました。
みんなはお城で幸せに暮らしました。
ところが
ずっと意識不明のまま入院している彼女のために、彼はお話を書いている。お話の中にはお城があって王子様がいる。そこで暮らす人々は現実世界を映すように対になっている。現実世界はみんな大変だ。とても大変だ。
暗黒おとぎ話とでも言おうか。現実と物語のエピソードがそれぞれ並行かつ重なった描かれ、最終的には物語が現実を飲み込んでいく。吉祥寺シアターの高さのある舞台を生かした立体的なステージと相まって、立体感のある作品になっていた。
ちょっと自分にはファンタジーすぎましたが。
2013/03/09-18:00
空想組曲「虚言の城の王子」
吉祥寺シアター/当日清算4000円
作・演出:ほさかよう
出演:加藤良輔/植田圭輔/渡辺和貴/川田希/二瓶拓也/堀池直毅/小野川晶/こいけけいこ/鶴町憲/上田理絵/中田顕史郎/大森美紀子
美術:野村真紀
照明:榊美香
音響効果:天野高志
衣装:広川文
舞台監督:藤本志穂
イラスト:東京幻想
宣伝美術:岩根ナイル
制作:CLIE