2007年01月27日

劇団とっても便利「オトギバナシ」

理想の家族をつくるために、恵まれない子供たちと共に集団生活をする女性童話作家。
支え合って生きる彼女たちの心の触れ合いを描いた絵本が、現代人を癒してくれると評判だ。
ある時、先天的に心臓に病気を持つ男の子が童話作家の家にやってきて、共同生活に加わる。
彼の素晴らしい絵の才能を見込んだ童話作家の驚き…。
その頃から、<童話作家の家>は思わぬ方向へと走り出す…。
(チラシより)

 ロンドンミュージカルのテイストを目指すという割には脱力系ネーミングな劇団とっても便利の作品。演出の一環として歌やダンスが盛り込まれるだけでなく、芝居そのものが歌い踊りながら演じられるという意味での本格的なミュージカル。慣れないと違和感がありますが、ある意味究極の演出でしょう。

 全席指定の当日券でしたが、前から2列目で比較的見やすい場所が得られました。HEP HALLは演劇と音楽の両方で多く利用されている会場なので、ミュージカルには適しているのでしょう。ただ、ジャンプの多いダンスシーンでは舞台床板の剛性不足を感じました。

 物語は一人前の童話作家を目指す女性の奮闘から始まり、挫折したり希望を見つけたり素晴らしい才能の持ち主とであったりするが、途中から歯車が狂い始めて破局を迎えるもの。子供に夢を与える童話の業界の裏とか人間の暗部といったものが描かれている。

 健康な人には毒になる心臓病の薬を普通の人が持っているなど奇妙な面もありましたが、観終えた後は一種の満腹感が得られる作品でした。

2007/01/27-19:00
劇団とっても便利「オトギバナシ」
HEP HALL/当日券3000円
作曲・脚本・演出:大野裕之
出演:丹羽実麻子/八田幸恵/佐藤都輝子/宇都宮夏樹/古池慎吾/小西亜沙美/笠原紗良/上野宝子/トム/多井一晃/中村瑶子/鷲尾直彦/沖田星子/吉田悠来/平山文子/中島ボイル/大野裕之/正木直江/松田温子/永岡明典/浜田陽子/丸岡亜美子/道越夕葵/ミス・イヴォンヌ


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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