2013年01月05日

サンモールスタジオプロデュース「最後の晩餐」

saigonobansan.jpg

「俺はビックになるんだ!」
妻子を残して単身上京してきた売れない芸人(櫻井くん)が交通事故で死亡した。
恋人であるBarのママ(クリスチャン)の発案で、キリスト教には意味の無い49日経ったところでお別れ会を開くことになった。
そして当日。彼との「最後の晩餐」にしようと関係者が集まった。
ところが関係者は関係者でも彼と『トクベツな関係を持った!』カンケイの女性たちが集まってしまったのだ。
さあ、バトルになるのか?和解になるのか?それとも冷戦になるのか・・・。
本人は「うぉーっ!!死んでて良かった!」と胸を撫で下ろしている筈である。
彼は誰を愛していたのか?彼の死は本当に事故なのか!?
謎はつきないがどうでもいい話であることも事実である(笑)
(チラシより)

 MCRの櫻井さんがリアルに演じる女ったらしの半生。いろんな女性と出会って付き合って別れ…ずにまた別の女性と出会って…。だめんず的だが女性を不幸にはしていないところがステキな下衆、と思いきや実は重大な秘密を抱えている。あくまでも櫻井さんが演じている「役」のはずなんだけど、なんだか本当にあのくらいの実生活を送っていそうと思えるのが彼の持ち味だろう。

 前半は女性たちとのエピソードが順に語られるが、後半はいわば種明かしのショータイム。舞台上で本当にステーキを焼き始めたのは驚いたが、それも良いつまみとなって佳境に入り、彼が過去に犯したとんでもない罪が暴かれていく。

 単なるコメディかと思っていたら急に重い話になり、それも含めてなお質を深めていく笑いのタッチは、実はものすごく絶妙な演出のバランスの上に成立する妙義なのではないだろうか。それはともかく終盤で語られる彼の「女の口説き方メモ」は、ぜひコピーをもらいたいと切に思いました。

2013/01/05-17:00
サンモールスタジオプロデュース「最後の晩餐」
サンモールスタジオ/当日精算3000円
脚本・演出:佐山泰三
出演:櫻井智也/みぎわ/松葉祥子/藤井沙央理/川添美和/綱木夏/仁瓶あすか/藤代知己/秦正二/富沢たかし
舞台美術・舞台監督:吉川悦子 
照明:長沢宏朗
音響:佐久間修一
宣伝美術:内田真里苗
チラシモデル:藤井沙央理
写真撮影:佐山泰三
posted by #10 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック