静かな住宅街の公園のベンチに座っていると、(チラシより)
上空に警察のヘリが飛んできて
「今この辺りを強盗犯が逃げています」
と叫び始めた。
犯人の特徴とかが、その時の自分とかなり似
ている感じで、間違えて捕まえられるんじゃな
いかと本気で思っていたらまたヘリがやってきて
「犯人は捕まりました」
と、嬉しそうにアナウンスを始めた。
…ベンチに座っていると、
いろんな事が起こるものだ。
楽しい事や不思議な事だって、
きっと起こるに違いない。
↑これは別にあらすじというわけではありませんでした。
でも雰囲気はこんな感じ。
夫を殺してきたらしき主婦と、変なヤクザ(?)の三人、吟遊詩人のような男女の計7人が織りなすほのぼのとしたストーリー。
どの登場人物もどこか浮世離れしていて、憎めない変人の群れという印象。場面ごとのパフォーマンスは歌あり踊りありコントありと充実していて飽きさせない内容だったが、作品全体としての一貫性とか主題は伝わってこなかった。
小ネタの連続としてコメディを作り上げるのもひとつの手法だが、この作品についてはそういう意図だったとも考えにくい。個々の役者の力量は十分だったと思うだけに、それが前面に出すぎてまとめきれなかったのではないだろうか。
2007/01/14-17:00
ニュートラル「その公演のベンチには魔法がかかっている」
音太小屋/電話予約2000円
作・演出:大沢秋生
出演:服部まひろ/なかた茜/魔人ハンターミツルギ/西川さやか/上原日呂/平林之英/佐藤愛