2006年12月16日

ミジンコターボ「ダメダメサーカス」☆

ウワサじゃ、空飛ぶ竜を見た奴がいるっていうよ。
ウワサじゃ、喋るカエルがいるっていうよ。
ウワサじゃ、3日3晩雨の降り続いた翌朝に、奇妙なテントが現れるっていうよ。
ウワサじゃ、呪いをかけられた者が集まるという
奇妙なサーカス団があるというよ。

むかしむかし、幻のダメダメサーカス団に集まった、9人と2体と1匹のお話。
彼らの望みはただひとつ。
自分の体にかけられた呪いを解くこと。
人を1000回幸せにできれば、呪いは解けるというウワサ────

この冬、ミジンコターボがお送りするポップファンタジー。
満を持さずに再登場。
(チラシより)

 悪魔に呪いをかけられた主人公が、同じように呪われた仲間たちのいるサーカス団に入り、呪いを解くために奔走する。ほのぼのとした紙芝居調に幕を開けるおとぎ話。最初は「トガルと愉快な仲間達」といった雰囲気でのどかに展開するが、後半から次第に重くなっていく。

 特に悪魔が正体を現してからそれに翻弄される団員たちの悲哀は、前半の軽さと対照的な分、時に胸を締めつけられるようなものがあった。最終的には大団円を迎えるのだが、ハッピーになれなかった登場人物の運命がなんだか心にひっかかってしまった。

 演出的には文句のない出来栄えで、舞台装置もかなり安定感があり秀逸。公式サイトによると2003年に結成された劇団とのことだが、その割にはかなりレベルが高いと思われた。今後も期待したい。

2006/12/16-19:30
ミジンコターボ「ダメダメサーカス」
大阪芸術創造館/当日券2000円
作:竜崎だいち
演出:片岡百萬両
出演:片岡百萬両/永井悠造/上原日呂/林遊眠/木原勝利/井田武志/松本絵理/重田恵/有北雅彦/白野景子/竜崎だいち/寿寿


posted by #10 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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