2012年10月06日

劇団子供鉅人「幕末スープレックス」

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時は幕末ニッポン。ペリー来航に、世の中は天地がひっくり返るスープレックス! 愛をふりまく義賊・鼠小僧ラブ吉は江戸最後のハリツケにより世界の愛の元締め“きりすと”になることを目論み、一方、お松・お竹・お梅の生き別れ三人姉妹が再会を祝う雛祭りの日には桜田門外で大老の首が飛び、はたまた一方では、幕府お抱え忍軍がお堀の掃除をさせられるのであった! そんな末世を生きる人々の思いがええじゃないかの狂乱踊りに呑み込まれてゆくなか、徳川幕府の御用金20万両が闇と消えた・・・!!!
(チラシより)

 タイトルやチラシ画像から内容が全く想像できなかったが、概ね時代劇だった。子供鉅人が時代劇をやるのは初めてということだが、幕末の混乱期、不遇だがひたむきに生きた三姉妹の物語。不幸を吹っ飛ばす勢いの猥雑と滑稽と人情がほどよく混じり合い、2時間20分と少々眺めだが飽きない舞台だった。

 大阪公演はHEP HALLだったので、それに比べたらザムザ阿佐谷は狭い。比べたわけではないのでどうモディファイしたかわからないが、ぎゅうぎゅうに詰めた感じだった。息がかかるほどの距離で演じられる人情舞台、上から降ってくるような生演奏の音楽。役者は狭くて大変だったろうが、観客としては凄まじい凝縮感が楽しめた。

 ただ、いつもの子供鉅人が持つ幻想的な世界観はやや控えめだった。その代わりが時代劇のエッセンスだったのだろう。これはこれで新しい一面が観られた気がしてよかった。

2012/10/06-14:30
劇団子供鉅人「幕末スープレックス」
ザムザ阿佐谷/当日清算3000円
作・演出:益山貴司
出演:キキ花香/影山徹/小中太/益山貴司/益山寛司/億なつき/林裕介/大歳芽里/一川幸恵/岡野一平/ミスター/益山U☆G/尾場瀬華子/ぎぃ子/小林欣也/小林紀貴/クールキャッツ高杉/小嶋海平/永沼伊久也/東ゆうこ/三ッ井秋/山田春江/音楽
生演奏:イガキアキコ(ヴァイオリン)/宮田あずみ(コントラバス)/中林キララ(ギター)/ワタンベ(ドラムス)/かんのとしこ(アコーディオン)/三原智行(トロンボーン)
舞台監督:今村博文
美術:高橋憂季/さくらの/谷口悠/内田欣也
照明:筆谷亮也
音響:マツキクニヒコ
衣装:PER CENTUM %
ヘアメイク:Little Birds
演出助手:ゴタケヒサ/伊藤元晴/福岡可那子/河井朗
制作:佐々木瑞穂/中西由佳/鳥井由美子/田中沙枝子
子供鉅人物販部「こどちゃ」:ミネユキ
殺陣:平宅亮
振り付け:ミスター
ウエルカムミュージックセレクト:DJ威力
web/写真:橋本大和
宣伝美術:橋本大和/さくらの/益山貴司
posted by #10 at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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