2012年09月22日

柿喰う客「無差別」

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「罪悪を犯し禁忌を破り、運命を呪い現世を生きる。
 神も仏も獣も人も、無差別に陥る因果の罠。」
(チラシより)

 女体シェークスピア二作や国際交流活動などを挟んで一年半ぶりの新作長編ですが、それらを生かしてますます「太く」なって戻ってきた印象です。その間に劇団員の入れ替わりもあり、いなくなった人については惜しいところですが、新人もまたいい味を出していました。

 犬を殺して肉を売る家族が、その生業ゆえに虐げられる。そんな家に産まれた男が、妹だけは穢れ無きように“罪”から遠ざけて育てる。そのためには山の神さえ畏れない。言うまでもなく被差別部落を題材にしつつ、ラストは国産み伝説にも絡めた問題作だ。

 “タブーに挑戦する”なんてことを謳う作品はたくさんありますが、それ自体が目的化している場合は結局、タブーを利用して自分を売っているだけにしか見えません。本作品も一歩間違えれればそうなっていた可能性のある、危険な試みだったのではないでしょうか。しかし幸いなことにその一歩を間違ってはいなかったと思います。

 かなり珍しいことに期間中に2回観ました。2回目は演劇を観たことがないという人を連れていきましたが、衝撃を受けていました。初めての体験としてはちょっと強すぎたかなと思っています。

2012/09/15-14:00
2012/09/22-18:00
柿喰う客「無差別」
東京芸術劇場シアターイースト/事前入金3800円(15日)・当日券4300円(22日)
作・演出:中屋敷法仁
出演:七味まゆ味/玉置玲央/深谷由梨香/永島敬三/大村わたる/葉丸あすか/中屋敷法仁
美術:原田愛
照明:松本大介
音楽:和田俊輔
音響:上野雅
振付:北尾亘
衣裳:木阿友子
ヘアメイク:田中順子
演出助手:入倉麻美
舞台監督:棚瀬巧
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:引地信彦
映像撮影:竹崎博人
広報:赤羽ひろみ
票券:北澤芙未子
制作助手:加藤恵梨花
制作:斎藤努


posted by #10 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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