
この世のものは全てがゴミ予備軍。(チラシより)
だからみんなゴミくずみたいで可愛い。
丸い地球の上で、跳ねて、踊って、喋って、ゴミになる。
世界を手にしてしまったある男と、
世界の片隅でゴミくずと暮らす人々の地球みたいに回る話。
それが、ゴミくずちゃん可愛い。
前作の「愛はタンパク質で育ってる」が少々異質だったが、今回は従来のスタイルに戻った印象だ。生まれてすぐにゴミ溜めに捨てられてそこで暮らす主人公と、その家族的な仲間たち。設定としては「愛情爆心地はボクのココ」と似ている。キュートでポップな演出は安心して観られる。
世界的大企業の本社前でデモ(?)をするなど時事ネタ的な要素も取り入れてはいるが、あくまでもスパイスであって作品のテーマをそちらに持っていったわけではないようだ。まあ、どう考えてもそういうのが似合う劇団ではないだろう。
ただ、「愛情爆心地はボクのココ」の時も思ったが、ストリートチルドレンを甘く描きすぎじゃないだろうか。別にリアルさを追求するドキュメンタリーじゃないのだから構わないと言えば構わないのだが、何かちょっと引っかかるものがあった。
2012/08/25-14:30
ぬいぐるみハンター「ゴミくずちゃん可愛い」
王子小劇場/劇場支援会員
作・演出:池亀三太
出演:浅利ねこ/石黒淳士/猪股和磨/竹田有希子/浅見紘至/江幡朋子/川本直人/工藤史子/佐賀モトキ/富山恵理子/橋口克哉/平舘宏大/満間昂平
振付:神戸アキコ
舞台監督:本郷剛史
照明:山内祐太
音響:角田里枝
宣伝美術:のりしろチップス・デザイン部
イラスト:桐村理恵
制作:mono.TONE/吉田りさ/村田紗美
制作協力:会沢ナオト
演出助手:伊福覚志/長谷川慶明/松本紗良
今回お休み:神戸アキコ
協力:krei inc.:サードステージ/オフィスチャープ/CLEO
企画・製作:ぬいぐるみハンター