2012年07月14日

範宙遊泳「東京アメリカ」

toukyuamerika.jpg

東京都世田谷区船橋3丁目に家族がいる。
家族は演出されている。
家族が演出されているのを、演出する人がいる。
(チラシより)

 演劇の稽古場をそのまま舞台化したような作品。芝居への情熱みたいなものの隙間からドロっとした人間関係がこぼれる姿が苦笑いを誘う。だんだん本当に稽古してる所を観ているような気分になってきたが、実際はあくまでもそういう「芝居」だ。こういう形でのリアリティというのはちょっと反則な気もするが、アイデアとしては良いだろう。

 実際の練習風景がどこまでこんな感じなのか自分にはわからないが、所詮人間の集まりである以上だいたいこんな風になるのではないか。演劇やってる人ならなおさら面白いだろう。嫌な体験を思い出してしまうかもしれないが。

 途中で休憩が入ってその間に舞台上に舞台が設営されるが、名古屋公演では本当に観客も休憩になったらしい。東京ではあくまで芝居の中での休憩時間だった。公演を繰り返しながらそうやって変化していく所も含めてかなり実験的だとが、考えてみたら範宙遊泳の作品はいつもメタ演劇だ。

2012/07/14-14:00
範宙遊泳「東京アメリカ」
こまばアゴラ劇場/当日清算2500円
作・演出:山本卓卓
出演:大橋一輝/熊川ふみ/埜本幸良/浅川千絵/斉藤マッチュ/高木健/田中美希恵/福原冠/緑茶麻悠/山脇唯
美術監督:たかくらかずき
照明:山内祐太
音響:高橋真衣
舞台監督:櫻井健太郎
演出助手:菅原和恵
制作助手:鈴木猛丸
制作:坂本もも


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック