2012年02月25日

劇団サンプル「女王の器」

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言葉が強迫観念的にまとわりついたり、福音のように響いたりするのは
ツールとして優れているわけではなくて、弱点じゃないかと思うことがある。
もっと言葉はバイアスのかかっていない状態で消費されるべきじゃないかと。
もう少し地味にというか、物事一つにつき、言葉一つ、二つの状態が望ましいのでは?
(以下略)
(チラシより)

 名前はよく見かけたが観劇するのは初めて。なんだか抽象画のような舞台だった。一応、軸となる設定や物語はあるものの、そこから派生するエピソードもしくはパフォーマンスが豊かすぎて、どういう視点で観るべきかつかみかねた。なんとなくすごい感じだけど何がすごいのかわからないという気分だ。

 松井周は前作「自慢の息子」で岸田国士戯曲賞をとっているし、多分好きな人にとってはすごくいい舞台なんだろうけど、残念ながら私の肌には合わなかったようだ。

2012/02/25-19:00
劇団サンプル「女王の器」
アルテリオ小劇場/当日券3500円
作・演出:松井周
出演:古屋隆太/奥田洋平/野津あおい/岩瀬亮/羽場睦子/稲継美保/川面千晶/菊池明明/とみやまあゆみ/師岡広明
舞台監督:谷澤拓巳
舞台美術:杉山至+鴉屋
照明:木藤歩
音響:牛川紀政
音響操作:林あきの
衣装:小松陽佳留
演出助手:郷淳子
ドラマターグ:野村政之
英語字幕:門田美和
WEB:マッキー
宣伝写真:momoko matsumoto
フライヤーデザイン:京
制作:三好佐智子/冨永直子/小島寛大/高橋マミ

言葉が強迫観念的にまとわりついたり、福音のように響いたりするのは
ツールとして優れているわけではなくて、弱点じゃないかと思うことがある。
もっと言葉はバイアスのかかっていない状態で消費されるべきじゃないかと。
もう少し地味にというか、物事一つにつき、言葉一つ、二つの状態が望ましいのでは?
お汁粉→甘い、美味しい
ペニス→おしっこする、性器でもある
とか。
でもどうしてもバイアスをかけたくなる衝動から
お汁粉×ペニス→甘く危険な香り→通過儀礼→解脱
という連想を走らせて物語を紡いでみたくなる時もあるだろう。
そんな物語に身を任せていたいような。
いずれにしても、言葉に、イメージに、身体が翻弄させられるなら
それはもうしょうがないんだけれど
いちいち突っ込みを入れるのは忘れないようにしたいということだ。
『女王の器』の始まりはただの言葉で、そこから人とか物とか光とか音を伴い
旅に出て帰還するまでを描くだろう。
あらゆる突っ込みを誘うようにして旅は進むに違いない。
観客から、現実から、演劇から、時間から、宇宙から突っ込まれるように
できたらいいなあ。
そしてまた、ただの言葉に戻った時に
それはもはや言葉とは呼べない何かに「変態」していることをのぞむ。
松井周


posted by #10 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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