2012年02月18日

Minami Produce「僕らの心象風景における、いくつかの考察」

bokuranosinshou.jpg

『あらすじにかえて"僕"のひとりごと』
〜彼女との出会いにおける考察より


僕は思い返している。彼女との出来事。

お母さんの胸で眠っていたひだまりとか、
友達が失恋のぐしゃぐしゃの時にくれた
一本のチョコレートスティックとか、
妹の結婚式で泣いちゃったこととか、
先生が卒業式のときにくれたばらの花とか。

どれもとっても幸せな思い出で、
多分計算式にしちゃったら
僕の人生はプラスなんだけど、彼女がいない。

僕は思い違いをしてるんだ。
僕だけでなく、
いろんな人がささいな思い違いをしているんだ。

記憶を書き換え、連鎖、上書き保存に
フリッピング・ザッピング。
僕は、僕が想いならどこへでも飛べる。

記憶と記憶を紡いで思い出にする旅が始まる。
(チラシより)

 案内役となる主人公の飼い犬を演じた芝原弘が良かった。運命のあの人に会うために過去の現実を変える話なので、どのエピソードも現実と幻想が入り混じるようなもの。二本足で立って言葉を話す犬がその境界線を象徴しているのだと思う。しかしそんな意味付けは後で気づいた。単純に彼の演技が面白かった。

 観ていて楽しい舞台ではあったが、作品全体としてのまとまり、しっくり感がいまいち。断片的なエピソードが綴られ、それぞれはなんとなく染み入るところもあるが、エピソードを繋ぐ説明に欠落が多すぎる印象を受けた。想像で補うには欠けすぎ。AとBの二つのストーリーがあり、私が観たのはAのみなので、恐らく両方観ないと完成しないのではないだろうか。Bを観てないので断定はできないが。

 このように複数バージョンから成る公演は時々見かけるが、両方観て完成するのなら最初からひとつにまとめてほしい。お金や時間の問題もさることながら、いわば不完全な状態で提示することになるからだ。

2012/02/18-14:00
Minami Produce「僕らの心象風景における、いくつかの考察」
新宿眼科画廊/当日清算2700円
作・演出:南慎介
出演:大柿友哉/信國輝彦/芝原弘/霧島ロック/藤尾姦太郎/だてあずみ。/田中千佳子/李そじん/安田友加
舞台監督:竹田悠一郎
音響効果:ミ世六メノ道理
照明:山本創太
衣装:Anz
演出助手:根本沙織
制作協力:池田智哉
宣伝写真:小禄慎一郎
宣伝美術:堀口節子
プリンティング・ディレクター:青山功
制作:藤井良一


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック