2012年01月21日

劇団うりんこ「お伽草紙/戯曲」

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瘤取り、浦島さん、カチカチ山、舌切雀…誰もが知っているおとぎ話を
かの太宰治は独自の視点でユーモア、皮肉たっぷりに描きとりました。
防空壕で父が子に語り聞かせたおとぎ話の数々、現代人には奇想天外、驚愕斬新。
(チラシより)

 古来からのお伽話を元に太宰治が書いた小説をベースとしてさらに戯曲化した舞台。色々な話をシームレスに繋いで全体が構成されていた。装置類はシンプルに見えてよく作り込まれており、照明と音響も出しゃばらずポイントを押さえた演出。とても渋い職人芸のような作品だった。

 こういう翻案では現代風に脚色されることが多い気がするが、本作ではあくまでもお伽話らしい昔っぽさが生きていた。所々、それこそ太宰治の時代くらいには近代化された演出もあったので、小説の段階では“現代化”されていたのかもしれない。しかし今観る分には十分にお伽話であり、夢のような幻想世界に引き込まれた。

 劇団うりんこの作品を観劇するのは2回目。ここは名古屋の劇団で、その名もうりんこ劇場というハコを持っている。かなり昔に一度行ったけれど、それは劇団うりんこの芝居ではなく、観たのは東京だった。客入れの最中におじいさんが一人でしゃべっていて、こてこての名古屋弁でうりんこ劇場の昔話をしている。そして時々居眠りをする。その導入が実に心地よかった。

2012/01/21-14:00
劇団うりんこ「お伽草紙/戯曲」
KAAT/事前入金3000円
原作:太宰治
戯曲:永山智行
演出:三浦基
出演:内田成信/越賀はなこ/丹羽美貴/高田博臣/牧野和彦/にいみひでお/藤本伸江/和田幸加/花山ヨージロー
演出助手:佐久間晶子
舞台美術:杉山至+鴉屋
衣裳:ごとうゆうこ
照明・音響:四方あさお
音響オペ:新美豊
イラスト:よしながこうたく
フライヤーデザイン:京(kyo.designworks)
制作:安形葉子
製作総指揮:平松隆之


posted by #10 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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