故郷を取り戻すため彼らは何百年も前から計画を立てていた。(チラシより)
今がそのとき!地球がグルッと激しく動いて世界の歴史が変わるとき、
遥か遠くから彼らの軽快な「ポンポコ」の叫びが聞こえた気がした。
壮大なスケールで描くまぬけなポンポコ劇。
テンポ良く進む展開とノリノリなダンスでワクワクさせてくれるスタイルは相変わらず楽しい。手前で二人が会話している時に奥で残りの役者が並んでダンスしているという演出のはまり方はピカイチの劇団でしょう。前回や前々回の王子小劇場に比べるとやや狭いためシンプルなセットになっていましたが、その分人数が少なくなっていたのでちょうど良かったと思います。
ぬいぐるみハンターを観劇するのは本公演が3回目、15 minutes madeの短編を含めて4回目。いずれもワチャワチャした賑やかな演出でありながらストーリーは意外と重かったり切なかったり。終わった後はふとお祭り後のような寂しさを感じたりします。このバランスが憎いところ。
今回はクーポン役を演じた浅利ねこがとても可愛くてツボだった。タヌキメイクの顔も可愛いけど、何よりあの動きがいいね。それこそペットにして眺めていたくなりますよ。
2012/01/08-14:30
ぬいぐるみハンター「軽快にポンポコと君は」
OFF・OFFシアター/当日清算2500円
作・演出:池亀三太
出演:神戸アキコ/浅利ねこ/石黒淳士/浅見臣樹/本山歩/森崎健吾/山口航太/本井博之/なすび
舞台美術:袴田長武+鴉屋
舞台監督:西山みのり
照明:山内祐太/久津美大地
音響:角田里枝
写真撮影:奥山郁
演出助手:深井敬哲/松本紗良/舟川達也
制作:mono.TONE/ぬいぐるみハンター制作部
制作協力:会沢ナオト