ある日、男は、言いたいことを全部言うことにした。女も、言いたいことを全部言うことにした。(チラシより)
そしたらみんな、言いたいことを全部言うようになっちまった。言いたいことって何なんだ?
言いたいことってどんくらい、こん中にたまってんだ?
っていうか言いたいことなんて、ホントにあんのか?
言いたいこと言えたら、すっきりすんのか?
歯に衣着せぬ奴らの、罵倒と欲望と気遣いのハナシ。
突然、思ったことが全部口に出てしまって喋るのを止められなくなった男。おかげで恋人も仕事も失いかけている。どうやら原因はお参りに行った神社にあるようだ。そこで同じ状態の女性や、うさんくさい神主に出会う。
設定が設定だけにほとんどずっとしゃべり続けることになった役者たち、喉を潰さないようにするの大変だったろう。それにしても滑舌はよく、どれだけ怒涛のように喋っていても聞き取れないことは全然なかった。今回なそんな、役者の基礎体力・基礎技能を試される舞台だったと思う。
そういうアイデア勝負の作品がなので、話として面白いかと言うと、まあ悪くはないけどそんなにインパクトがあるわけでもなかった。状況がわかって以降は、観劇しながらも役者の喉を心配してしまった。
2011/12/18-13:00
あおきりみかん「歯に衣着せない」
シアターモリエール/前売券2500円
作・演出:鹿目由紀
出演:山内庸平/松井真人/花村広大/篠原タイヨヲ/登澤良平/木下佑一郎/カズ祥/手嶋仁美/木村仁美/松野有加里/川本麻里那/松井純子/鹿目由紀/みちこ/近藤絵理
舞台監督:井上知也
舞台美術:松井組
大道具:岡田保
照明:花植厚美
音響:神坂立人
衣裳:劇団あおきりみかん
宣伝美術:親泊麻由香
制作:劇団あおきりみかん