
耽美的というのかアングラというのか、独特のカラーを持つ黒色綺譚カナリア派。五年前に一度観たきりでしたが、今回は最終公演で出演者も豪華ということで足を運びました。
こまばアゴラ劇場の奥と手前に客席を設け、田舎の家と庭のセットが中央を横断するように組まれている。天井から吊られた鳥籠に囚われた娘が一人。彼女はどうやら生贄(あれ設定としてはどこから吊られていたのだろう?木の枝?)。その町の住民は基本的にみんな歪んだ人格で、区役所から来た役人だけが一応の常識人だが、区役所って都会にしかないよね?
実を言うと軽くワインを飲んでから行ったため、いい感じにほろ酔いからウトウトしつつの観劇になってしまいました。多分、話の内容は二割くらいしか把握できてない。でも基本的に物語の展開を追うより世界観の匂いに包まれることで堪能するタイプの芝居だと思うので、問題なかったに違いないと信じている(ごめんなさい)。
そして正直な所、作品の出来はどうあれ、あのタイプの芝居はそんなに私の好みではなかったようだと思う。
2011/12/10-19:00
黒色綺譚カナリア派「誤/娯楽」
こまばアゴラ劇場 /前売券3000円
作・演出 赤澤ムック
出演:牛水里美/山下恵/芝原弘/中里順子/赤澤ムック/弦巻啓太/山田百次/山崎彬/江崎穣/片桐はづき/福原冠/加藤文也
舞台監督:田中政秀
舞台美術:吉野章弘
照明:奥田賢太
音響:志水れい子
演出助手:山下由
票券管理:堀内淳
当日運営:塩田友克
宣伝写真:引地信彦
宣伝美術:冨田中理