2011年12月10日

オーストラ・マコンドー「トーキョービッチ,アイラブユー」

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 近松門左衛門の曽根先心中を現代にアレンジした作品。女郎のお初は風俗嬢だが商家の手代(番頭)の徳兵衛は区役所?の公務員になっていた。そして原作の徳兵衛は独身で見合いを強要されるのだが本作では妻がいる。まあそのくらいの調整をしないと現代にはそぐわなくなるだろう。ちなみに原作の内容は全く知らずに感激して後からWikipediaで調べました。

 ほぼ素舞台で、人一人乗れる程度の木箱が効果的に用いられる。脇役が木箱を運んで並べ、メインの演者はその上を移動して行く。そのため主役たちは自由に動き回れない。文字通り身動きが取れない様子が彼らの置かれた状況と心理を象徴しているようだった。

 以下にネタバレがあります。

 理不尽に借金で追い詰められた徳兵衛は、一緒に死のうとお初に頼む。原作ではもちろんタイトル通り心中しているわけだが、本作のラストは不思議な終わり方だった。心中寸前まで行くものの、徳兵衛は最後に怖気付いたのか心中をやめてしまう。残されたお初は一人で死ぬ場合と、死なない場合の両方が描かれる。これはなかなか解釈に苦しむが、現代は江戸時代ほどにはシンプルじゃないのだろう。

2011/12/10-14:30
オーストラ・マコンドー「トーキョービッチ,アイラブユー」
サンモールスタジオ/前売券 2500円
原作:近松門左衛門 「曽根崎心中」
演出:倉本朋幸
脚色・構成:上本聡
出演:東亜優/渡邊安理/須貝英/神戸アキコ/後藤剛範/カトウシンスケ/兼多利明
ライブ演奏:MOGMOS & ALL STARS
美術:原田愛
音響:田中亮太
照明:山内祐太
衣装:山口友里
HAIR&MAKE:梅澤裕子
映像:浦島啓
演出助手:伊佐美由紀
舞台監督:本郷剛史
制作:会沢ナオト
楽曲提供:MOGMOS
宣伝美術:two minute warning


posted by #10 at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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