2011年12月02日

劇団鋼鉄村松「二手目8七飛車成り戦法」

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3月から、はみだした、ライオンたち
劇団鋼鉄村松が届ける、マシュマロ感覚ドリーミング将棋ラブ。
名人の座は誰の手に!


 プロ棋士とそれを目指す卵たちがピリピリと対局を積み重ねる。そこへ未来からきたコンピュータとか宇宙人とかガンプラとかが絡み合って、でもやっぱり男と女がいて、勝負の世界は残酷で、人生を賭けている姿はかっこよくて。

 私がこの劇団の作品を観たの初めてですが、17年も小劇場でやってきた劇団。作演出を務められるメンバーが二人(ボス村松氏とバブルムラマツ氏)いて、今回はボス村松氏の作品。彼の将棋に対する想いが溢れる舞台となっていました。それでいてこれだけ吹っ飛んだ展開にできるのは劇作家としての姿勢でしょう。かなり登場人物が多くて覚え切れませんでしたが、名人役を演じたムラマツベス氏は流石に看板役者というだけあって堂々たる変態っぷりでした。

 17年と言えば、だいたい私が小劇場演劇と出会ったのと同じ頃からということ。そのせいか、「古き良き時代の小劇場演劇」という印象を受けました。アフタートークとその後の飲み会でもボス村松氏に直接そんなことを言ったらやや不満そうでしたが、悪い意味ではありません。最近はこういうエピソードてんこ盛りで起承転転転転結って感じの濃密な話より、シンプルなテーマを大きく引き伸ばしたようなイメージの作品がもてはやされてきている気がするので、それらとの比較です。逆に言えばこういうタイプの芝居は減っている気もしますので、持ち味として継承してほしいと思います。

2011/12/02-19:30
劇団鋼鉄村松「二手目8七飛車成り戦法」
ザムザ阿佐谷/アフタートーク招待
作・演出:ボス村松
出演:後藤裕哉/小山沙織/ムラマツベス/バブルムラマツ/村松かずお/村松ママンスキー/後藤和/沖田裕樹/廣岡篤/千頭和直輝/八幡眞理/大寄正典/山村誠二/ボス村松/藤堂巧/サラリーマン村松/市橋純平/鳥原弓里江/岩井正宣/多田無情
照明:仲光和樹
音響:木谷優花
舞台美術:K.SEKIGUCHI
大道具:松井康人
宣伝美術:木原萌美
広報:上平麻衣子
舞台監督:縣裕恒
posted by #10 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京観劇2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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